そして結婚。夫の実家は東京下町の家具製造メーカー。娘を出産して、航空会社の職からも離れ、いざ育児生活へ。その矢先!顔中湿疹びっしり!うーん、この子は重度のアレルギーですな。こういうのはお母さんの食生活が影響を及ぼすことが多いんですな。なんとっ!わたしの不規則な仕事や生活が影響したのか…まっ、まだどうなるかわかりませんが、離乳食がはじまったら食べ物には気をつけてくださいね!そうよね…様子みながらがんばって~みようかしら~9ヵ月後40度!病院での血液検査を受けることに…結果は…五大アレルギーを含む、多くのもので陽性です!今から絶縁食の指導をしますよ!…卵、乳、そば、小麦、落花生、あと鶏肉、ブタ、牛肉、その他もろもろですね~先生、鶏肉とかの他に食べられる食材ってあるんですか?そうね。うさぎとかワニですかね!さらに追い討ちをかけるように粉ミルクに中国製のメラミンが混入されている事件や…子供用のプラスティック食器に高い基準の発がん性物質が含まれていた事件などのニュースが毎日のように報道されていました。あー!もーっ!私しか、この子は守れない!いーわよ、こうなったら全部、自分で作ったるわ!お皿も!スプーンも!それからたくさんの人に助けられました。(親戚のおじちゃん)やすよちゃーん!竹が良いみたいよ!抗菌性に優れてるし、縁起ものだしさ!竹ですか!竹はね、3年ですくすく育つんだよ!そして、ファンファンを立ち上げました。FUN in the FAMily:親子の絆をテーマにして、仲良く、家族に楽しさや笑いを届けたいという想いからこの名前をつけました!そして、ぴったりと寄り添う親子のパンダのロゴは、友人のドイツ人デザイナー・リンデさんが、私と娘の仲睦まじい姿にインスピレーションを受けてデザインしたものなのです!最初は、何もわからなくて、手探りの日々でした。とにかくやってみる!はんだごてで焼き印入れ。あつい!ていうか痛い!きっと、こどもの食に関する悩みを抱いたママたちが沢山いる。母は、頑張るよ…運命の出会いその1:伊勢丹 ファンファンのいちばん最初のお客様。そうです、あの伊勢丹からはじまったのです!この商品おもしろいね、「飾ってあげよう」と言ってくれました。「販売」のではなく、「飾る」ということなのです。でも、あのファッションの伊勢丹に置いてもらえた!やっとファンファンが下町の薄暗い工場から世の中にデビューすることになったのです!そして、一歩前に進みます。運命の出会いその2:リッツカールトン超一流ホテル・リッツカールトンTOKYO 当時の責任者である「リコ・ブランク」氏 これからの時代は天然素材の食器がとても大切なものになる!本の出版記念かにもぐりこんで、リコブランクに!彼ならきっと…ちょっとすみません。わかってくれるはず!YASUYOと申します!竹食器を作っています!商品を見てください!明日?いま見てください!わっ、明日だったら空いてますよ。ふーむ。なるほど、ジャパンメイドの職人ワザね。面白いね。自分に子供が2人いるよ。子供たちが気に入ったら、ホテルでも使ってみよう。ありがとうございます!そして、リッツカールトンでも採用され、竹食器がブランドになったのです。ファンファンは、そんな「母の思いから」始まったのです!そして、現在、ミールソリューションというカタチで、同じようなアレルギーの子供を持つママに対して、離乳食レシピ開発や離乳食スクールなど、新たなビジネスへの挑戦を続けています!