竹は軽いの?重いの?
2010.09.22 竹取物語vol.06
竹は重いとも言えるし、軽いともいえるんです。。。。
今回はちょっとまじめな話
良くお客様から、竹は軽いですか?重いですか?とお問い合わせがあります。実際はどうなのでしょうか?
答えは重いとも言えるし、軽いともいえるんです。。。。
日本人に一般的な木材「杉」と比べてみましょう。
同じ体積(寸法)で比べた場合竹は密度、曲げ強さ、圧縮強さ、引張強さは2倍
剪断強さ(切れにくさ)は3倍ほどになります。
よって同じ寸法、体積で比べた場合竹の方が確実に重いのは確かなんです。
では何故皆さん軽いと言うイメージがあるのでしょうか?
それは竹の強さによって普通の木材ではとても達成できない薄さ、形状が達成できるからなんです。だから竹でできた製品は同じ体積(寸法)でも強度が木材に比べて遥かに高い、それはイコール強度が十分だから、木材と同じ体積(寸法)にする必要が無く、強度を基準に竹製品を生産すると薄くて小さいもので良いとなります。
例えば私が以前行った実験があります。
同じ寸法(400*60*13mm)の杉材と竹材を使って荷重試験をしてみました。
杉材は80kgほどで折れてしまいました。
竹材は220kgでも少ししなる程度
竹材が折れるまでやりたかったのですが試験機器の方が壊れそうでやめました(笑)
だからみなさん竹は軽いと思うんですね、もちろんこれは間違いではないです。同じ性能、強度の製品が薄くて小さくできるのですから。
上のグラフはその他の木材との強度比較のデータです。杉以外の木材と比べても、とても強度のある素材であることが分かります。
もしファンファンを木材で作ったら。。同じ強度を出すためにとても厚くてぼってりした製品になってしまったと思います。 木材も大量に使用しなければならなかったとでしょう。
屋田高路ファンファンlabo主席研究員